優依のアパートに帰って来た時には夕方で、
空は夕焼けで真っ赤に染まっていた。
私は、コートを脱いでソファーに座った。
「これやるよ」
向いに座った優依が、プレゼント包装された、
長細い箱をテーブルの上に置いた。
「えっ?もしかして…誕生日プレゼント?」
「あぁ」
「ありがとう」
私は、テーブルの上のプレゼントを取ると、丁寧に開けた。
紺色の箱。
その箱を開けると…。
シルバーに輝くダイヤのネックレスが入っていた。
ネックレスを見た瞬間。
私の目から涙があふれ出した。
涙が止まらない…。
次から次へと涙があふれてきて、私の目からこぼれ落ちていく。