【先生×生徒シリーズ】青い月②─先生と私 その後の物語─



「用意出来たか?」



テレビを見ていた優依が話し掛けてきた。



「まだ。これからメイクするから」


「早くしろよ」


「わかったわよ」



私は、洗面所に行き、
優依が買ってくれた歯ブラシで歯を磨いた。


鏡を見てると顔がニヤけてくる。


私って…やっぱ変態?


歯を磨き終わり、顔を洗ってメイクを始める。


メイクが終わると髪をセットして…。



「おい!何やってんだよ!おせぇぞ!」



リビングから優依の声が聞こえた。



「もうちょっと待ってよ!」


「はよしろよ!」



男って言うか…優依はわかってない!


女性がメイクや髪をセットするのに
どれくらい時間がかかるか…。


10分で出来るわけないじゃん!


しかも好きな人と出掛けるのに、てきとーなんかイヤだし。


髪をセットして、リビングに行くと…。


優依は立って待っていた。



「おせぇ」


「10分で用意するの無理って言ったじゃん!」


「ほら、行くぞ」



優依はそう言うと、玄関に行った。


私は慌てて鞄を持ち、優依の後を追った。