次の日─。
「…海璃!起きろよ!いつまで寝てんだよ!」
体が揺れてる…。
ん…。
うっすら目を開けると…。
そこには昨日同様、優依の顔が目の前にあった。
「うわぁっ!」
「昨日と同じリアクションだな」
優依が私の顔を見て笑いながら言った。
「悪かったわね!ねぇ…」
「11時だ」
「何でわかったの?」
「昨日と同じパターンだから」
優依がクスッと笑う。
「お前さぁ…。1回くらい起こされないで自力で起きたら?」
「1回くらいって…まだ2回目じゃん」
私は、あくびをしながら体を起こした。
「これから出掛けるからな。
10分で用意しろ。わかったな」
「出掛けるってどこへ?」
「さぁな」
「てか、10分で用意出来るわけないでしょ?」
「10分で用意出来なかったら置いてくからな」
優依は私の頭を撫でると、寝室を出て行った。