「海璃…」
優依が寝室に入って来た。
「………」
「何すねてんだよ」
優依はベッドに上がって来ると、私の頭をポンポンと軽く叩いた。
「すねてないもん…」
私は、枕に顔を埋めたまま言った。
「なぁ…」
「何?」
私は、顔だけ優依の方に向ける。
「昨日、後悔しないって言ったよな?」
寝転んで、天井を見たままの優依が静かに言った。
「…うん…」
私が返事をすると、優依は横を向いて、私の顔を見た。
真面目な顔の優依。
美しくて…。
凄くドキドキする…。
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