誰もいない教室。
先生と2人きり。


私の心臓はバクバクがマックスで破裂寸前。


この場から立ち去りたい気分。



私は、机の中から教科書を取り出して、机の上に置いた。



「何やってんの?」



先生が机に肘をついて聞いてきた。



「はぁ?先生が居残りって言ったんじゃん!」


「誰が勉強するって言った?バーカ」


「バッ!バカって何よ!」


「あのさぁ…」


「何よ!」


「星野は、青い月に何てお願いしたんだ?」



先生が私の目を見てる。


思わず目を逸らしてしまった。