「また泣いてんの?」



優依が私の前にしゃがむ。



「泣いてないもん…」



私は、しゃがんだまま優依に背を向けた。



「ちょっと待っとけよ」



優依は私の頭を撫でた。


しばらくして、優依が私の前にしゃがんできた。



「はい」



優依の足下を見ると、そこには小さな雪だるまが置いてあった。