「お前、何ニヤけた顔してんの?」



"はっ!"



声のする方を慌てて向くと、教室のドアのとこに先生が立っていた。



「べっ…別に、ニヤけてなんかないわよ!」



私は、窓の方を向いた。



「ふ~ん…。まぁいいけど」



先生が教室に入ってきた。
私の机の前の机のイスに座り、こちらを向いた。



「早くしてよね!いろいろ忙しいんだから!」


「彼氏に振られたくせに?」



先生がニヤリと笑う。



「何よ!自分だって振られたくせに!」



私は、そう言うと、窓の外を見た。


外は雪が降り始めていた。