「お腹空いた…」



ソファーの上で膝を抱えて、前に座ってる優依に言った。



「しょうがねぇなぁ…」



優依はそう言うと、キッチンに行き、
そして、テーブルの上に、目玉焼きの乗ったお皿を置いた。



「これどうしたの?」



私は、目の前に置かれている目玉焼きを見て言った。



「俺が作った」



優依が私の前に座る。



「優依って…料理出来たんだ…」


「あのなぁ…。俺、何年1人暮らししてると思ってんだよ。しかも目玉焼きなんか小学生でも作れるだろ?」


「そうだけど…。でも優依って何も作れなさそうな感じがしたから。いつも外食とかコンビニで済ますのかなぁって思ってた」


「そんなことばかりしてたら破綻するわ」



優依はタバコに火をつけた。



「いただきま~す」



私は、朝ご飯を食べ始める。