「優依!」



私は、優依の後ろを追って、また優依の背中に抱きついた。



「どうした?」



優依がクルッとこっちに回る。
そして私を見下ろす。



「いいよ…」



私は、上目遣いで優依に言った。



「何が?」


「だから…その…エッチしても…」


「無理すんなって」



そう言うと、優依は笑顔で私の頭を優しく撫でた。



「無理してないもん」


「わかった。後悔しねぇ?」



私は、無言で首を縦に振った。



「でも今日は、もう寝ろ。なっ」


「うん…。って…お泊まり禁止じゃなかった?」


「外見てみろよ」


「えっ?」



私は、優依から離れると、リビングの窓から外を見た。