「ね…ねぇ…。そ…それって…ど…どうやったら…ふ…普通に戻るの?」
何聞いてんだろ…私。
しかも上手くしゃべれてないし。
めっちゃ動揺してるんですけど…。
「んー?自分で処理するか…。それか…」
「それか?」
優依はそう言うと、
私から離れて、こっちを振り向き、
私を前から抱きしめた。
そして…耳元で…。
「海璃の中に入るか…だな…」
と、静かに囁いた。
「!?」
言葉が出なかった。
優依が私を離すと、
「でも…俺は、海璃が卒業するまで、手を出すつもりはねぇけどな」
と言って、私の頭をクシャクシャと撫でて、ベッドから立ち上がった。
そして部屋を出て言った。



