「それって…プロポーズ?」
「う~ん…まぁ…そうなるのかなぁ?」
「私、法律上は今すぐにでも結婚できますけど…」
「何言ってんだよ!高校を卒業してからに決まってんだろ?」
目に溜まっていた涙がこぼれ落ちた。
「泣くなよ。泣き虫」
「だってぇ…」
私は、鼻水をズルズルすすりながら言った。
「何、鼻水垂らしながら言ってんだよ!」
「泣いたら鼻水も出るんですぅ」
「ほれ」
優依が、ティッシュの箱をテーブルの上に置いた。
私は、ティッシュを数枚取ると、鼻をかんだ。
緊張してたのか…。
あまりにも嬉しすぎたのか…。
私は、そのまま"バタン"と後ろに倒れてしまった。
「おっ!おい!海璃!」
遠くの方で優依の声が聞こえる…。
そこで私の記憶がなくなった…。