優依は、ネクタイを緩めると、
ゴミ袋を持って、散乱してるゴミを拾い集めた。
私は、食器を洗い始めた。
「俺がやるから」
と、優依はゴミを集めながら言った。
「いいよ。手伝ってあげる。
こういうのは女の方が上手いんだから」
「へぇ…。海璃でも家事するんだ」
「"でも"って何よ!"でも"は余計よ!私だって一応、女なんだから家事くらいするわよ!」
「海璃も女だったんだ」
「女じゃなかったら何なのよ!」
「ガキ…」
「ガキって何よ!私は大人の女よ!子供だって産めるんだから」
私は、そう言うと食器を洗い始めた。



