「もしかして…。お泊まり期待してた?」



固まって何も言えない私。



「もし海璃が泊まったら、俺、理性抑える自信ねぇよ?」


「そ…そうなんだ…アハハ…」


「エッチなこと考えてた?」


「べっ…別に~」



優依が笑う。



「ほら、行くぞ」



優依がタバコを灰皿に押し付けると、ソファーから立ち上がった。



「荷物、どうすればいい?」


「好きにしろ」


「じゃー持ってく」



私は、ボストンバッグを持つと、優依と玄関に向かった。