「先生!…じゃなかった…。優依!凄い雪だよ!」 私は窓の外を見て言った。 外は雪が降り続き、どんどん積もっていた。 フワフワ舞ってる雪。 まるで、天使の羽みたい。 「マジかよ~」 優依も窓の外を見た。 「雪が降ったらさぁ。ワクワクしない?」 「しない」 「可愛くない」 「可愛いって年かよ…。 送ってやるから、駐車場で待っとけ」 「うん」 私は、鞄を持つと、教室を出た。 誰もいない学校。 私は、下駄箱に向かって歩いた。