優依の腕を掴む私。 その手に力が入る。 「脅してんの?そんなん見せて、俺がビビるとでも思ってんの?海璃と別れるとでも思ってんの?」 「………」 卓也の目がイってる。 手が震えてる。 ヤバいよ…。 普通じゃないよ。 何で優依は冷静でいられるの? 「刺す勇気もねぇくせに。ふざけんな」 優依が鼻で笑った。 優依は私の腰に手を回すと、卓也に背を向けた。 「優依…」 私は優依の顔を見る。 優依はただ私に優しい笑顔を見せるだけだった。