エレベーターに乗って、1階まで行き、
エントラスを見ると、優依と卓也がいた。



「優依!」



私は優依の名前を呼ぶ。


振り返る優依。



「待ってろって言ったろ?」


「…ゴメン…」



私は俯いた。


優依は私に背を向けて、卓也の方を向いた。



「で…話って何だ?」


「海璃とまだ別れてなかったんだな」



卓也は鼻で笑いながら言った。



「それがどうした」



優依は卓也を睨んでいる。


私は、優依の後ろに立って2人の様子を見る事しか出来なかった。