帰りの車の中─。
何か…一生分のお肉を食べた気がする…。
お昼を食べてなかったからかな?
「なぁ…」
「ん?」
「俺さぁ…考えたんだけど…」
「何を?」
「結婚したらさぁ…お前のマンションに住もうかな?って…」
「えっ?」
私は運転している優依の横顔を見た。
「お前が家を出たら、かーちゃん1人になっちゃうだろ?
俺、親いねぇし。だから一緒に住むのも有りかなと思って…。海璃だって住み慣れた家の方がいいだろ?どうかな?」
「優依…ありがとう…。
ママもたぶん喜ぶよ」
「そっか…」
優依は私の方をチラッと見て微笑んだ。
優依がそこまで考えてくれてたなんて…。
凄く嬉しかった。



