優依とマンションに帰って来た。


玄関を開けて、中に入ると、美咲さんがソファーに座っていた。



「ただいま」


「おかえり。あら藤本さんいらっしゃい」



美咲さんが私たちにニッコリ微笑んだ。


私と優依はテーブルを挟んで、美咲さんの前に座った。



「美咲さん…。大事な話があるの…」


「大事な話?何かしら?」


「あのね…」



私が美咲さんに話そうとした時。
優依が「俺が言うから」と私に小声で言った。


私たちが結婚するって言ったら、
美咲さんはどんな顔するんだろ…。