「開けていい?」 「もちろん」 私はプレゼントを受け取ると、ゆっくり包みを開けた。 紺色のケースが現われ…。 フタを開けると、そこにはシルバーリングが入っていた。 シンプルなデザインのシルバーリングに、 ダイヤとは違う石がついていた。 私の目に涙が溜まる。 「ほら~。また泣いてる」 優依は指で流れ落ちた涙を拭ってくれた。 「笑えって言ったろ?」 私は、涙を流しながら"うんうん"と頷いた。