【先生×生徒シリーズ】青い月②─先生と私 その後の物語─



卒業式を終えて、クラスの皆や先生たちと写真をいっぱい撮った。


もう…優依の授業を受けることもないんだね…。


学校での優依を見ることもないんだね…。


もう堂々と付き合えるのに。
凄く凄く嬉しいのに。
ちょっと寂しい気もするな…。



「海璃!」



声を掛けてきたのは佑香だった。



「ん?」


「これから時間ある?
皆とご飯食べに行こうって言ってるんだけど…海璃も一緒にどう?」


「ゴメン!」



私は、手でゴメンのポーズを作った。



「用でもあるの?」


「う…うん…」


「そっかぁ…残念だな…。
でも私、地元の大学に行くし。また会おうね!メールするね」


「うん」



私は笑顔で佑香の顔を見た。


大学か…。
私は結局、大学受験をすることもなく、
就職先も決まってるわけじゃなく、
明日から…ニートだよ…。