「それから親は離婚。親父は卓也の母親の元へ行ったよ」 淡々と話をする優依。 私はただ優依の話を聞くことしか出来なかった…。 「卓也と初めて会ったのは、俺が大学に入学した時だったかな。突然、親父から連絡があって、卓也が俺に会いたがってるって聞いてさ」 優依は短くなったタバコを灰皿に押し付けた。 「初めて会った時に"兄貴"って呼ばれてさぁ。馴々しいヤツだなって思ったよ」 優依は鼻で笑いながら言った。