「卓也のことだろ?」 優依はジーンズのポケットからタバコを取り出す。 「…うん」 「あいつとは異母兄弟なんだよ」 「異母…兄弟?」 優依がタバコを咥えると火をつける。 「俺の親父は、俺が小さい頃から女遊びが激しくて、ほとんど家にいなかった人でさぁ…」 優依がタバコの煙を吐き出す。 「俺が高校2年の時に、親父の浮気相手に子供がいることを知ったんだ」 「それが…卓也?」 「あぁ」 うそ…。 そんなことってあるの?