いつも側に…

そんな事を考えていたら、着いた場所は屋上だった。



「あれ？若葉、準備に行かなくていいの？」



「少しくらい遅れても平気だよ。
私は明日香の方が気になって…。
さっきさ、友季子の前で無理して笑ってたでしょ？」



若葉が少し困った様な優しい笑顔をくれるから、私は感情が込み上げて来て……


「ありがと…若葉ぁ。」



思わず涙が溢れてきてしまった。




昨日と今朝の出来事で頭の中はぐちゃぐちゃで。
でも、そんな私の事をちゃんとわかってくれる若葉にすごく感謝して、嬉しくて……。


自分でもどう表現したらいいかわからないごちゃまぜの感情が、涙と共に溢れてきた。