――…キュン


って胸が音を立てて、切なくて堪らなくなる。


ずるいよ純ちゃん。


私がどうしたら喜ぶか、ちゃんと知ってるんだから。


「寂しい思いさせるかもしれないけど、卒業したら絶対迎えに来る。高校三年間だけ、我慢してくれる?」



……もう、限界。


涙で視界が滲んでよく見えない。


うんって言いたいのに。


言葉も出ない。



「明日香?返事は?」


優しくそう聞く純ちゃんは、私を落ち着かせる為か相変わらず私の頬に手を当てている。



温かい手。

私をいつも大事にしてくれる大好きな純ちゃん。


こんなに幸せな気持ちになれるのは、純ちゃんだからだよ。


大好き、純ちゃん。



伝えきれない沢山の愛を込めて、ゆっくり頷いた。