「おはよう、山口さん。」 ?? 誰だろう? 振り向くと、家の門の前に同級生の男の子が立っていた。 確か……。 純ちゃんと同じクラスで同じサッカー部の………。 「中村君?どうしたの?」 すると彼はにっこり笑った。 「嬉しいな、名前覚えてくれてて。一度もまともに話した事ないから、『誰!?』って言われたらどうしようかと思ってた。」 人懐っこい笑顔を向けられ、思わず私まで微笑んでしまう。