「明日香、今日は純君の自転車ないんだから、早く学校行かないと遅刻するわよ。」


「うん、わかってる。」


昔を振り返って、のんびりしている場合じゃなかった。


急いで歯を磨いて髪を整える。


見ると、鏡の中の私は…少し複雑な顔だった。



でも、約束したし。ちゃんと友季子に報告しなくちゃ。

パチ!!
頬を軽く叩いた。

よし!!大丈夫!!


「ママいってくるね〜!」

気合いを入れて玄関を開けた。