「そうなんだ。」


「うん。だから、本格的に勉強しなくちゃいけないの分かってるんだけど……やる気おきなくて。」


若葉はそう言って頬杖をついて、窓の外を見つめていた。



……現実逃避中かな?


そんな気がしたから、あえて黙っていたら、話題は私の事に変わった。



「明日香まだ決めてないって言ってたけど、田辺と同じ高校行かないの?」


「え?……進路の話した事ないから、分かんないな。」


「何それ?普通気になるよ?だってさやっぱり、同じ高校に行ければ嬉しいでしょ?――今日聞いてみれば?」


「――うん。」




純ちゃんと同じ高校かぁ。
確かに、一緒の方が嬉しいな。