「――か。」 「――明日香。」 「明日香!こら、起きろ!」 !? 何?何なの? 突然耳元で大声が聞こえて、慌てて起き上がる。 すると、目の前には、呆れ返った顔で私を見下ろすお兄ちゃんが立っていた。 「――え?なんで、お兄ちゃんがいるの?」 寝起きのせいか、いつもよりさらに頭の回転が悪くて、状況が理解出来なかった。