生贄教室

ついさっきヘリが2機逃げていってしまったのを見ているから、もう誰も助けてくれないと思っているのかもしれない。
妙子は大きく息を吐き出して理沙の隣に座った。

「大丈夫だって。このくらいじゃ死なないから」
妙子はきわめて明るい声で言う。
精神的に追い詰められているのは確かだけれど、これくらいじゃ人間の心臓は止まらない。

ここで生きていれば、きっと助けが来る。
「たとえ他の奴らが死んだとしても、私達だけは生き残ろうね」
妙子は理沙にそっと耳打ちをしたのだった。