生贄教室

「あぁ、攻撃を試みたらしい。でも、ダメだったと言っていた」
「攻撃がきかないってことですか?」
妙子の声がひときわ大きくなる。

あの化け物に攻撃はきかない。
それならどうすればいいのか?
自分たちにわかるはずもなかった。

「お、屋上から逃げるっていうのは?」
しどろもどろに清が発言する。
「今、それができるかどうか検討中みたいだ」

「検討中? すぐにでも助けてくれたらいいのに!」
理沙が叫ぶ。
さっきまで冷静だった生徒たちが、今は乱れてきているのがわかった。

化け物に攻撃がきかないとわかって、いよいよ不安と恐怖が膨れ上がってきたのだ。
「化け物は身長5メートル以上だ。それに、人間を食らう。もしも屋上へ来られたらひとたまりもないだろう?」

「そんなの、やってみないとわかんねぇだろ!」
利秋が叫ぶ。