生贄教室

今ここで俺まで取り乱してどうする!
「とにかく、教室にいなさい。外には出ないように-―」
先生が生徒へ向けてそう忠告していたときだった。

不意に外から声が聞こえてきた。
「渡丘中学校に残っているみなさま、こちらは自衛隊です」
自衛隊からのアナウンスだ。

Sクラスの全員がそのアナウンスに耳を傾ける。
「危険ですので外には出ないでください。繰り返します。危険ですので外には出ないでください」
そのアナウンスに先生の血の気がサッと引いていく。

なにかの催し物でここまでのことをするとは思えない。
なによりも、教師である自分はなにも聞いていないのだ。
学校でイベントがあるなら、生徒たちには内密にしていたとしても、教師の自分には連絡が来ているはずだ。

「先生! 先生、これってなんなんですか!?」