生贄教室

雄太とは毎日挨拶をかわして毎日少しだけ会話をする。
それだけでよかった。
いずれは自分の彼氏になる人なんだから、焦る必要なんてなかった。

でも……。
「化け物だ!」
突如出現した化け物によってその計画は破綻した。

高校に入学してからなんて、悠長なことは言っていられなく鳴った。
化け物は1時間に1度人を食べる。

自分の命があと1時間しか残っていないかもしれないということだ。
雄太だって、いつ次の生贄にされるかわからない。

もう、待っていることはできなかった。
強引にでも郁と雄太を引き離さないと行けない。
そんなときに起きた喧嘩だった。

これを逃すすべはない。
神様は私に味方をしたんだ……。
恵子は内心笑いながら郁に近づいて、優しい言葉をかけたのだった。