しばらくの間は、その話を真面目に信じていたけれど、2年c組の教室を使っていた部の先輩に聞くと、自分のときはそんな謎の席はなかったと言う。
「何か事情があってたまたま学校に来れない子がいるんでしょ」と先輩は言う。
その話をまほりにすると、彼女は納得いかない顔をして、
「そう言えば1年の頃も途中から、ミサの隣の席空いていたよね」と言う。
「ミサ、まさか『仲間さん』に憑かれてる!?」と大仰な調子で続けたので、そんなわけあるか!とそのときは突っ込みを入れた。
けれど、今、その席の隣から眺めていると、少し不思議な気持ちになる。
何か事情があって、学校に来れない子の席なのか、それとも本当に『仲間さん』の席なのか。
まさか本当に、わたしは『仲間さん』に憑かれているのか?
まあ、先生も何も教えてくれないし、クラスの子は何も知らないみたいだし、知る方法はないんだけどね。
「何か事情があってたまたま学校に来れない子がいるんでしょ」と先輩は言う。
その話をまほりにすると、彼女は納得いかない顔をして、
「そう言えば1年の頃も途中から、ミサの隣の席空いていたよね」と言う。
「ミサ、まさか『仲間さん』に憑かれてる!?」と大仰な調子で続けたので、そんなわけあるか!とそのときは突っ込みを入れた。
けれど、今、その席の隣から眺めていると、少し不思議な気持ちになる。
何か事情があって、学校に来れない子の席なのか、それとも本当に『仲間さん』の席なのか。
まさか本当に、わたしは『仲間さん』に憑かれているのか?
まあ、先生も何も教えてくれないし、クラスの子は何も知らないみたいだし、知る方法はないんだけどね。