それを快く思わなかった戸田さんは、夢の世界を修復しようと思いった矢先に、幸太郎がこの夢の不可解さに勘付き、そして、

――――邪魔をしないでね?

 その一言が魔力を持ち、幸太郎を消してしまった。
 そして、その瞬間に夢から覚め、気づいたら宿舎の自室にいたのだという。

 しばらく過ごしていて気がついたのは、松代君が占い好きではなくなっていることと、戸田さんと松代君が幼なじみとは言え今は大して親しくない関係である、ということだった――――。