そんな話をしているうちに、ぽわぽわと頭が回らなくなってきた。 蒼に返事をしているつもりだが、きっと言葉は出ていない。 話しているつもりなのに、呂律が回らない。 ほとんど意識のない中で動揺していたら、背後から頭に手が乗った。 撫でられている感覚がわかり、それを最後に意識を手放した。 「おやすみ」 耳元で囁いた蒼の声を、しっかりと聞いてから。 *おわり*