食器を片してリビングに戻ると、ソファに横たわって眠っていた。
薬が効いて来る頃か…。
ココアの入ったマグカップは空になっていたし、りんごもいくつか食べた形跡があった。
よかった、少しは食べてくれて。
どんな痛みかを理解することは難しいが、朝から体調不良であったなら 相当しんどい一日だったのだろう。
そう言えば今朝校門で目が合ったとき、まるで気がついていないようにスルーされたんだっけ。
目撃していた女友達には
「ケンカ?」
と聞かれたくらいだ。
試験が近い焦りもあるのだろうけれど、こんなときは体調を優先してもらいたい…
と、無防備な寝顔を見て思うのだった。


