「蒼…ありがと…」
お手洗いを借りたが、思っていた通り大惨事。
たまたま荷物に入っていた運動用のジャージを履いたら、それを見た蒼が苦笑した。
「着替える?」
恥ずかしくて情けなくてどうしようもなくて、俯いたまま頷くしかなくて。
「冷えるからリビング来なよ」
中に入るよう促され、暖められた室内へ。
何も言わずに渡された毛布を手に、ふかふかのソファに腰を下ろす。
「俺のでいい?」
見慣れた服を差し出されたが、受け取るのを躊躇った。
「あぁ、ちゃんと洗ってあるよ?」
「ううん、そうじゃなくて…いいの?」
そう聞くと不思議そうな顔をして、可笑しそうに笑った。
「いいよ」
「ありがとう…」


