*蒼side*
「どう?」
「…すごくおいしい」
何がいいかと尋ねたら、オムライスがいいと言った。
花の香りと焼きたてのパンケーキの甘い匂いが混ざり、心がほっと落ち着くような空間だ。
こだわりの卵を使ったお店を選んだので、味に間違いはないだろう。
看板メニューはパンケーキ、そしてオムライス。
「よかったね」
「卵がすごくおいしい」
ふわふわのオムレツにスプーンでそっと切れ目を入れると、とろりとした卵が中からこぼれ出す。
さらにその奥から、チーズがとろけて溶け合うように姿を現した。
「絶対おいしいやつだ」
思わず笑いながら言うと、「うん、美味しい」ともう一度頷いて、熱そうにハフハフと頬張る。
食事を楽しめて良かった、食べられて良かったと…
安心して。
「オムライスで正解だった?」
「うん、大正解」
「よかったね」
無理をさせていないだろうか、疲れていないだろうか…
そんな心配がようやく少し和らいでいく。


