*季蛍side*
月に一度の女の子の日。
昨日から続く体調不良が、憂鬱な気分を生む。
「…ッはぁ」
冷や汗の滲む痛さに歯を食いしばり、体を折って唸るだけ。
教室に残っていた日直もとうとう下校し、私だけになった。
部活動の生徒が下校する様子が窓から見える。
今朝は何も食べられずに薬が飲めなかったので、こんな状態で登校してしまった。今日は大人しく家にいれば良かったな…
そんなため息をついても、もう遅い。
「おーい、下校時刻過ぎてるぞー」
見回りの教師が教室の扉から叫ぶので、弱々しい返事を返しておいた。
リュックを両手に抱え込み、重い足取りで教室を出る。
ふらつく足元と、貧血で起こる目眩と吐き気。
昼もほとんど手がつけられず、空腹なのに吐き気がある。
友達が保健室へと誘ってくれたが、そこまで歩く気力もなかったのだ。
帰ることができるかどうかもわからない…。


