Cara~番外編~



親切な店員さんが私たちの意見を取り入れてアドバイスをくれたので、あれほど悩んでいた候補もそれとなく絞ることができた。


そのほか、抱っこひも、ベビーベッド、哺乳瓶やおくるみなど…


実際手に取るとイメージと異なる商品もいくつかあり、自分の目で確かめることの重要性をひしひしと感じている。



「見て……ちっちゃすぎる」


新生児用の肌着売り場で手が止まり、思わず口が開いてしまう。


「本当に入るのかなって思っちゃうくらい小さいね」


「くつ下も………かわいい…」


縫い目が肌に当たらないよう配慮されたものや、こだわりのガーゼ生地を使用しているもの…


どれもそれぞれに良さがあり、迷う。


日々胎動が力強くなっていくのをこの身で感じているが、体はこんなにも小さいんだ…


「ベビーカーは決まったら買いに来ようか」


「うん、もう少し考えたい」


「今日は洋服買って帰ろう」



相談しながら商品を手に取り、カゴの中がどんどん賑やかになっていく。



「これはどう?かわいいよね」


「うん、肌触りが優しい」


「どっちが好き?」


「…私はこっちかな?持ち歩きには便利かも」


「そうだね、そうしよう」


ひとつひとつ、決めていく。


その会話が楽しくて、温かくて。


私と港の間にもうひとつの命が生まれようとしているのを、実感するように。