*陽side*
どこに行きたいかと聞かれたので、ベビー用品を見に行きたいと言った。
いいね!と答えた港が車を走らせた先は、郊外の大きなショッピングモール。
まだ新しそうな建物の外観を見上げただけで、なんだかワクワクする。
ほしい物はきっと何もかも揃う…
「先、なに見たい?」
「うーん、ベビーカー見たいな…」
「じゃあ……1階だな」
ベビー用品を取り扱うお店の中でもここは大型店舗で、ベビーカーだけでも新商品から幅広く展開している。
「圧巻…」
左右に広がるコーナーを前に思わず呟くと、隣にいた港が笑ったのがわかった。
「今日で見きれる?」
「どうだろう…」
そう思うほど店内が広い。
「陽、ほしいの決まってるの?」
「特には…ネットでいろいろ見てみたけど決められなくて」
「実際触らないとわからないよね」
「うん、ずっと見に来たかったの」
聞いたことのある有名ブランドから初めて見る機能がついたもの、デザインがスマートでかわいいもの…
どれも目移りしてしまい、触れるものすらも迷ってしまう。
「今日で決められないね…?」
「決められないね、候補を絞るだけにしよう」
「うん、そうだね」
お互い親しい知り合いのおすすめは調査済み…
形やタイプ、機能性などもある程度は相談していたが、候補を絞るだけでも時間が掛かりそうだ。


