「ごちそうさまでした、本当に美味しかった」
「ああ、もういいから…!」
食器をキッチンへ持って行こうとしただけなのに、母が後ろから追いかけてきて。
「実家なんだから何もしなくていいの」
「ふふ、少しは動かないと」
「今日は甘えなさい」
「ありがとう…」
「もう少し休んでくる?顔色が悪いように見える」
「うーん、少しだけ横になってくる」
「うん、そうして」
食事中に父とはいろんな話をした。
久しぶりに会えた嬉しさからか、終始にこにこしている父が可愛く思えた。
「少し横になりたいから部屋に行くね」
「体冷やさないようにな」
「お父さんこそ体気をつけてね?」
「ハハ、俺は大丈夫だ。あと100年は生きる」
「長すぎよ」
キッチンから突っ込む母の声が聞こえた。
懐かしいな、実家のこの感じ。
ホッとする。


