「かわいいでしょ」
ウサギのクレープを見せつけるように自慢し、嬉しそうに愛優の元へ。
そんなに食べたかったのね、クレープ。
「ウサギにしたんだ、かわいい!」
「ね!ちゃんと耳も長いの」
耳をひとつずつ、目をひとつずつ…
チョコレートを分けあい、ひとつのクレープを二人で仲良く食べている。
よく入るよ、そのお腹に。
時間制限めいっぱいまでビュッフェを食べていたのに…
「また今度みんなで食べに来たい、もっとお腹空かせて」
「いいよ、そうしよう」
どうやら季蛍と愛優の間でまた来ることが勝手に確定したようだ。
「ね、いいでしょ?また来たい」
ねだるような目が、幼いときの愛優を思い起こした。
懐かしかったので妙に微笑ましく、無意識に頷いていた。
「いいよ。またみんなで来よう」


