「いやぁ〜久しぶりだな〜!」

「ふふそうね!」

おかしいな、お父さんとお母さんの方が楽しんでる気がするんだけど……

「ほらほら!星奈も早く行こ!」

「あ、まって、!」

黒羽ちゃんは私の腕を引っ張って早歩きで丘に向かった。


丘に着いたとき私は息が上がっていた。

「ハァ、ハァ、」

「大丈夫、星奈?」

心配そうにこっちをのぞく黒羽ちゃんも、少し息が上がっていた。

「う、うん。」

「ほら!みて!星奈!!すごく綺麗だよ!」

黒羽ちゃんは興奮したように空を見上げた。

「わぁ、!」

そこには無限に広がる綺麗な星空。
光り方も色を一つ一つ違うように見える。

私は昨日ぶりに星空をみたが、それとは比べものにならないぐらい綺麗だった。

「今日は雲があまりない日だから綺麗に見えるでしょ?」

「うん!」

「実はね星奈が来るから事前に調べてたんだよ!それで今日が1番綺麗に見える日だったから…!誘ったの…どう?いやだった?」

そんなに前から調べてくれて私は嬉しくて思わず泣きそうになった。

「ううん!すごく嬉しい、!ありがとう!黒羽ちゃん!」

「そう、よかった!!」

私たちが会話をしている間親たちは後ろで温かい目で私たちを見ていた。