「「「「…………」」」」

いや、急に静かになったな…普通に気まずい。

すると黒羽ちゃんがこの沈黙を破った。

「やっぱり、みんないないと静かになったねぇ、」

「ねぇ」

それで会話は途切れ
またこれで沈黙が流れるのかと私は内心焦っていた。
すると、

「あのさ星奈、」

黒羽ちゃんが真面目な目をしてこっちを向いた。

「うん?」

私はなるべく黒羽ちゃんの目をみるようにして答えた。

「この後、一緒に空ヶ丘公園行かない?」

「え?」

空ヶ丘公園って…

「ほら昔よく星見に行ったじゃん…?だから一緒に行きたいなぁって…」

「…………」

私は答えられなかった。


黒羽ちゃんが言っている空ヶ丘公園は、
特に遊べるような遊具はないけど、夜になると星空がとても綺麗に見えるって地元で有名な場所。


一時期私たちもよく星を見に行った。

けど、黒羽ちゃんはきっとそこで自分のことを話すつもりだろう。

それを私は聞きたくないらしい。

もう気づいているのにね…

「やっぱり……だめ…?」

黒羽ちゃんは不安そうな目でこっちをみる。


「星奈…」

聞きたくない…けど…

黒羽ちゃんが勇気を出して言おうとしてるとしたら、今断ってしまったら…

「………く。」


「え?」

「…行く。」

自分でも思うけど返事が冷たいな…

「…本当…!」

「うん。」

それでも黒羽ちゃんは嬉しそうな顔して喜んだ。

「ただいま〜」

丁度黒羽ちゃんのお母さんが帰ってきて、空ヶ丘公園に一緒に向かった。