「星奈ー、ちょっと降りてきてもらっていい?」


あれ?お母さんだ。
どうしたんだろう?


「はーい!」


「どうしたの?」

お母さんが読めない顔してるんだけど…
私なんかしたっけ?

「急にごめんね、今度の長期休みに永栄町
(えいよちょう)に行ってみない?」


私が思っていた話を大幅に超えてきた…


え…?
永栄町…に…?


「どうしてまた…」

不思議に思う…こっちにきてからその話は避けてたのに…


「黒羽ちゃんって覚えてる?」

⁈……なんで黒羽ちゃんが…

どうして?…

「……うん、覚えてるよ。ゴホッ」

忘れるわけないよ…
私の唯一の親友なんだから…

お母さんはそんな私の気持ちを知らずに
話を続ける。

「実はね、その黒羽ちゃんのお母さんから連絡があってね、今度パーティーするからもしよければ来ないかって誘ってくれたのよ〜」

またまた私の予想を超えてきた…
え…なんで……?