派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

「あなたがキャロムさんの所に行ってからすぐに、私の前に例の令嬢達が現れました。以前と同じように、私に難癖をつけてきたのです。それで、ついて来るように言われて、私はそれに従いました。彼女達を操っている人間をあぶりだす好機だと思ったからです」
「好機って……」
「あの人達は、アルフィア様がいない時を狙っていたようです。公爵令嬢であるあなたが近くにいては手出しできない。そう考えていたそうです」
「なるほど……あれ? メルティナ、あなたまるで彼女達から直接それを聞いたような口振りね?」
「ええ、実際に彼女達から直接聞きましたから」
「え?」

 メルティナは、なんてことがないような口調ですごいことを言ってきた。
 彼女達から、彼女達の内情を聞いた。それは、驚くべきことである。
 私達と彼女達は、敵対関係にある。そんな彼女達から、事情を聞くなんて、普通はできないはずだ。

「どういうこと? 彼女達が、素直に教えてくれるとは思えないのだけど……」
「……少し脅してみた所、結構簡単に白状してくれました。まとめ役がいなかったのもあるのでしょうが、強気に出たこちらに対抗する程の気概は、彼女達にはなかったようです」
「そ、そうなのね……」