派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

「なっ……!」
「え……?」

 私とメルティナは、角を曲がって見えてきた光景に驚いていた。
 そこには、レフェイラがいた。しかし、彼女の様子はどう考えてもおかしい。

「……」

 レフェイラは、虚ろな目をして廊下の壁を背にして座っていた。その生気がない表情に、私は嫌な想像をしてしまう。

「レフェイラ……」

 とりあえず、私は彼女に近づいてみた。それにより、彼女が息をしていることがわかる。
 脈も計ってみたが、正常そうだ。どうやら、息はあるらしい。最悪の結果ではなかったことに、私は安堵する。

「ここにいたか……」
「あ、ディゾール様……」
「む……」

 そこで、私を追いかけてきたディゾール様がやって来た。彼は、レフェイラの様子を見て、少し驚いたような表情をする。
 だが、すぐにその表情は切り替わり、私の横まで来た。彼は、レフェイラを見つめている。私達が異空間に囚われていたことをすぐに理解した彼なら、彼女がどういう状態なのか、わかるのかもしれない。