派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

「キャロム君、どうしたんだ?」
「どうやら……魔力を使い過ぎたみたいだ」
「なっ……そんなに膨大な魔力を消費したのか?」
「ああ……僕が全力でやって、やっと開けるくらいの迷宮だったんだ……おかげで、この有様さ」

 どうやら、キャロムは魔力を大きく消耗したらしい。その反動で、立っていられなくなったようだ。
 私にもわかる程に、彼は魔力を使っていた。やはり、あの迷宮はかなり厄介なものだったようだ。

「アルフィアさん……迷宮を作り出した人間は、それがどうなっているかが気になっているはずだ。恐らく、近くで僕達を見張っていただろう。でも、空間が破壊された今、その人物はここから立ち去ろうとしているはずだ。多分、近くにはいたくないだろうからね」
「……まさか」

 キャロムの言葉に、私は野次馬らしき人達の方を見た。すると、その集団から一人の女性が抜け出しているのが見える。

「見つかったみたいだね……恐らく、その人が犯人だ。違うかもしれないけど……一応、話は聞いてみていいんじゃないかな」
「ドルキンス、キャロムのことを頼めるかしら?」
「そ、それは構わないが……」