派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

「でも、どうすればいいのかしら? 迷宮魔法……それを抜け出す方法はあるの?」
「魔法というものは、それを対策する魔法が開発されることがある。特に、戦いに関する魔法はそれが顕著だ。この迷宮魔法は、拠点などに侵入された時、侵入者を迷わせるために開発されたらしい。それを対策する魔法も、程なくして開発されたそうだ。つまり、対処方法はある」
「そうなの?」
「ああ、だけど、まずはこの迷宮魔法がどういうものなのかを分析する必要がある。迷宮魔法といっても、色々なものが開発されているからね」

 キャロムは、懐からペンを取り出した。彼は、それを前方に向かって投げる。
 少し転がって、ペンはその姿を消した。そして、私達の後方から転がって来る。

「迷宮魔法は、大まかに分けると、実際に壁や天井を動かすことと、空間を操作することの大まか二つに分けられる。今回の場合は、空間を操作する方だろうね」
「ええ、真っ直ぐな廊下で、行った道を戻っているのだから、そうでしょうね」
「……どうやら、この廊下は、この地点と……あの地点で繋がっているようだ。ここで手を伸ばすと……向こう側から出てくる」
「なんだか奇妙な光景ね……」